「革」と「皮」の違いってなに?かわについての違いを説明するよ!
ここでは、「皮」と「革」についての違いを紹介します。
「かわ」と言っても「皮」と「革」がありますよね。
意外と説明するのが難しい・・・というか、あまり意識することがなかったのではないでしょうか?
意味がそれぞれ異なりますので、この機会に是非覚えてみてはどうでしょうか?
革製品はたくさんありますので、基本的な違いくらいはおさえていた方がいいでしょう。
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皮(かわ)とは?
皮(かわ)とは、ウシやウマなどの動物の皮膚を剥いだそのままの状態で、未加工のことを指します。
未加工?
実はここが一番のポイント。
後で、革(かわ)については説明しますが、一言でいうと「革(かわ)と皮(かわ)」の違いは、「未加工かどうか」が違うだけなんです。
英語で言うところの、「hide(ハイド)」や「skin(スキン)」にあたります。
「hide」は大型動物の皮を指し、「skin」は小型動物の皮を指します。
なんとなく素材的なニュアンスがありますね。
日本語では、「原皮(げんぴ)」なんて呼ばれたりもします。
しかし、店に行くと加工済みの「革」なのに、「皮」と表記された製品もあります。
え?なんで?
実はこれ、間違いではないんです。あえてやってることなんですね。
「皮」が教育漢字となっていることからその表記にしていると言われています。
ポイント
- 「皮」は、動物の皮膚を剥いだ未加工のもののことを指す
- 日本語では、「原皮(げんぴ)」と呼ばれることもある
- 「hide(ハイド)」は大型動物の皮
- 「skin(スキン)」は小型動物の皮
革(かわ)とは?
革(かわ)とは、皮を腐らせたり硬化させたりしないように、毛を取り除いたり、塩漬けなどの防腐処理や薬品処理を施したり、機械などで加工したものを指します。
英語では「leather(レザー)」と呼ばれます。
昔は、「皮」のまま使用していたのですが、長持ちさせるためや製品としての機能向上のために素材そのものを加工することで「革」へと変化させたんです。
代表的な加工には「鞣し(なめし)」があります。
よく耳にするかと思いますが、なめしにも種類があります。
そして、なめしの種類によって、同じ「皮」を使用しても、性質が違う「革」へ変化させることができます。
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一般的には、かわ=革という認識ではないでしょうか?
ポイント
- 加工処理後のものが「革」
- 英語では、レザーと呼ばれる
- 加工処理方法によって、機能や特徴が変化する
まとめ
いかがでしたでしょうか?
普段、何げなく使用している”かわ”には、二つの意味がありました。
国内・海外を問わず、加工前と加工後によって区別していることに驚きました。
また、素材が同じでも加工処理の仕方によっては、様々な特徴に分かれていきます。
これもまた、”かわ”の魅力ですね。