なめし処理の種類って何がある?なめしの種類と特徴のまとめ


なめし処理の種類って何がある?なめしの種類と特徴のまとめ

革を知るにあたって、重要なのが「なめし」です。

この記事を読んでいるあなたは、少なからず革について興味を持っているはず!

良いものを探すのってとても大変ですね!
見極める目が必要ですし、最低限の知識がないとなにがいいのか判別に困ります。

皮革は「皮」からはじまりそして、「革」へとなりますが、その変化させる処理のことを「なめし」と言います。
この記事では、なめしの種類や特徴について紹介していきます。

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皮革の種類や加工方法のまとめ一覧。

2018.09.30

そもそも「なめし」って何?

なめしとは

「皮」⇒「革」にすることをなめしと言いますが、何の目的なのでしょうか?

ちょっと漢字で考えてみます。

「鞣す」 = 「革」 + 「柔」

ん?
そうですね!革を柔らかくするんです!

その他にも、「防腐性を高める」目的もあります。
すなわち、革の機能・性質を変化させるのが、「なめす」ということです。

具体的には、革の主成分となるタンパク質に化学反応をうながす処理のことです。

では、こここから代表的な「なめしの種類」を紹介します。

 

まずはじめに、なめしの大まかな種類を紹介します!

なめしの3つの種類

なめしを大別すると3つに分かれます

3種類のなめし

  • 1つ目: 植物(天然)
  • 2つ目: 化学薬品
  • 3つ目: 上記2つの複合

を使用してのなめす方法に分かれます。

では、ここからさらに詳しく紹介していきます。

1. タンニンなめし

タンニンなめし

タンニンなめしとは、樹木や植物などから抽出した天然の渋(タンニン)を利用してなめす製法です。

これが大別した内の1つ目に該当するものになります。

【 特徴 】

  • 革の切り口が茶褐色
  • 染料の吸収がいい
  • 艶がでて手に馴染む
  • 経年変化がでて風合いがいい
  • 飴色のレザーになる
  • 手間と時間がかかりコストが高い

コストが高いため、タンニンなめしをした革は値段も高いですが、長く使えるのでコスパは逆にいいかもしれません。

また、なんといっても経年変化を楽しめるので、使用するほどに味を出したいと考えるのであれば間違えなくこれですね。

2. クロームなめし

クロームなめし

クロームなめしとは、硫酸クロム、重クロム酸ナトリウム、カリウム塩などの塩基性硫酸クロームを用いた科学的製法によるなめす製法のことです。

大別した内の2つ目に該当するものです。

【 特徴 】

  • 軽く・柔らかい
  • 伸縮性に優れている
  • ファッション用によく使用される(7割以上)
  • 革の切り口が青白い
  • 表面に光沢感がある
  • ソフトな風合い
  • 耐熱性に優れている
  • 乾燥が遅く型崩れしやすい
  • 変色しにくい
  • 短時間かつ安価でコストが安い
  • 廃棄に注意(クロム物質が焼却時化学反応で人体に害を及ぼす)

クロームなめしの革は、コストが安く、機能性に優れているのが最も特徴的なことです。

そのため、ファッション用のアイテムなどは、ほとんどのものがクロームなめしと言っても過言ではないです。

型崩れがしにくいので、タンニンなめしとは対照的に、そのままの形でしっかり使いたいと考えるのであればこれと言えます。

3. 混合なめし

混合なめし

最後は、名前のそのままの意味あいを持つ混合なめしです。

コンビネーションなめしともいい、2種類以上のなめし製法の特性や長所を生かした製法のことです。

「タンニンなめし」と「クロームなめし」のそれぞれいいところ取り入れた製法になります。

【 特徴 】

  • 用途に合わせて特性を設計できる
  • タンニン風レザーの感じを出すことができる
  • 野球グローブは、クロームなめし⇒タンニンなめし(このことをコンビネーション)
  • 逆のことを逆コンビなめしという

まさに、自然と科学のコンビネーションですね。
この特徴は・・・・一言では言い表せませんね。

特徴を用途によって変えることができるので、その混合の割合や成分によって決まります。

代表的なものに野球グローブがありますが、しっかり型を保ちつつ、使用するほど手に馴染ませるなどとクロームなめしとタンニンなめしのいいところを取ってますね。

4. その他

その他のなめし

その他にもなめしの種類はありますが、基本となるなめしは上の3つです。

以下にその他のなめしの製法を簡単に紹介します。

油なめし

  • とても柔軟
  • 吸水性・耐水性に強い
  • 洗濯も可能

オイルドレザーなめし

  • 独特な光沢感がある
  • シットリした肌触り
  • 撥水性が強い(水分による劣化に強い)

まとめ

なめしの種類によって、革の性質が変わるんですね。
でも、一概にはどれがいいとは言えません。やはり、用途に適した革を使うのがベストだと思います。

革独特の経年変化を楽しいみたいのか、きっちりした形を維持させたいために堅牢さを求めるのかでは、適したなめしの種類は変わりますね。

アイテムの種類(財布・バッグ・ベルト等)によって適した「なめしの種類」もありますが、やはり大事なポイントとなるのは、「あなたが革になにを求めるか」ではないでしょうか。